VW ティグアン メーターパネル表示基板修理

 

 フォルクスワーゲン ティグアン(2代目2019年式)

 デジタルメーターの表示関連基板の修理を行いました。

 

VW ティグアン(2代目2019年式)
Wikipediaより

ティグアン メーターパネル表示関連基板

VW ティグアン メーターパネル表示関連基板

 

 お客様に基板をお送りいただきました

 デジタルメータークラスターの内部基板ですね。

 

 2019年の物ですから形状、実装されている部品等が近代的です。

 自動車の修理では比較的古い基板を触ることが多いので、

 少し新鮮ですね。

 

 今回、お客様が不良の原因をある程度特定されてご依頼いただきました。

 

 その原因というのは「BGA部品の半田割れ」です。

 

メーターパネル表示基板 BGA

 

 この基板で実装されているBGAは5つありましたが、

 海外の修理実績を調べて、

 この3つのBGAが不具合の原因となっていることが分かったようです。

 

 

デジタルメーター表示基板の故障原因

BGAの半田割れの原因①

 

 電子機器が動作していると、半導体が発熱します。

 半導体の塊であるICは大きな発熱源となるわけですね。

 

 今回のデジタルメータの内部基板では

 メインのICとなっているアルミ放熱板が貼られたBGAと

 その横に二つあるメモリのBGAが非常に大きな熱を出しているようです。

 

BGAの半田割れの原因②

 

 ICが発熱するとその熱は基板に伝わります。

 基板はFRPと呼ばれる樹脂と銅配線の層になっており、

 熱で温まると膨張してしまいます。

 

 基板の熱膨張は恐らく多くの人が思っているよりも遥かに大きいもので、

 平らな基板が歪んで見えるほどになることもあります。

 

 基板の一部部品に起きる発熱によって、

 基板内の一部に熱膨張が起き、

 膨張の大きい所と小さい所が生まれてしまいます。

 そしてその差が基板のストレスになります。

 

 自動車を動かす度に、

 この熱膨張の違いによる基板内のストレスが何度も繰り返されて、

 いつしか基板の弱いところの断裂=半田割れ、になるわけです。

 

 

BGA半田割れの修理

 

 発熱の大きい部品の半田が割れて、

 基板の不具合を引き起こすということですので、

 半田割れの修理をしていきます。

 

BGA半田割れ修理①

 

 リワークシステムでBGAを取り外します。

 上の写真はBGA3個を外して綺麗にした状態の基板。

 

 端子が部品裏面にあり、半田ごてで端子を加熱する事ができないので

 取り外し・実装には専用の設備が必要です。

 

BGA半田割れ修理②

 

 BGAに残った半田も除去します。

 

 これは半田ごてでできますが、

 技術が無いとBGAのパッドが剥がれる等で部品がダメになります。

 

BGA半田割れ修理③

 

 綺麗になったBGAに半田ボールを乗せて、

 BGAを再度実装できる状態に再生します。

 

 この工程はリボールといい、リボールができるのは一部の専門家だけ。

 

BGA半田割れ修理④

 

 基板もBGAも実装できる状態になったら、

 またリワークシステムでBGA実装を行います。

 

 これで半田割れが修正されて不具合が起きないようになったはず。

 

 

デジタルメータークラスター 表示関連基板の修理

 

 BGAリワークを行い、半田割れが解消されました。

 これで基板のICの不良原因を取り除くことができたことに

 

 お客様へ基板をご返却すると、

 

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 本日、基板の取り付けを行い、無事に稼働いたしました。

 

 この度はご尽力いただき、誠にありがとうございます。

 

 今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

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 数日後ご連絡をいただきました。

 

 無事に動作するようになって良かったです。

 

 

 このように最新の自動車のECU(電子ユニット)では

 BGAと呼ばれる特殊な部品が取り付けされており、

 それが負荷による熱で動作不良を起こして故障の原因になっている

 そんなケースがあります。

 

 工房やまだは、BGAが基板に使用され始めた時から

 取り外し、実装に携わってきた専門家。

 

 ECU修理、自動車のメーター基板修理では

 プリント基板の駆け込み寺 工房やまだまで!

 

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